【Facebook】ニュースメディアの記事がサクサク読める「Instant Articles」が登場
2015/05/15
Facebookは米国時間の5月12日に、ニュースメディア向けの新機能『Instant Articles(インスタント・アーティクルズ)』のリリースを発表しました。
今回の記事では、この新機能について詳しく解説していきます。
■Instant Articlesとは
今回リリースされた『Instant Articles』は、ニュースメディアがモバイル版Facebook向けに記事を配信できる新たなサービスで、非常にUIが優れていることが特徴として上げられます。
また、画像に添付された音声ファイルの再生も可能であり且つ画像が撮影された場所の地図情報もインタラクティブな形で表示されるなど、記事閲覧においてユーザーエクスペリエンスの優れた機能になります。
■Instant Articlesの仕組み
Instant Articlesとパートナーになっているメディアは、通常通り公開した記事をFacebookのサーバーにもアップすることで、Instant Articlesとしてユーザーに記事を提供することができます。
つまり、オリジナルの記事とは別物がFacebookにもアップすることになるので、サイトへの流入増加が期待できるわけではないということは留意しておく必要がありそうです。
あくまでも、「ユーザー向けにインタラクティブな記事を配信することができる」ということに重きをおいているサービスです。
■Instant Articles内に広告を出稿することもできる
媒体側はInstant Articlesに流す記事の中に広告枠を設けることができ、その広告からの売上げが媒体のパワーによるものであれば全額媒体側が広告費を受け取ることができます。
また一方でFacebookが売上げに貢献したのであれば、広告費の30%をFacebookに取られながらも残りの70%の広告費を受け取ることができます。
また、comScoreなどの外部の分析ツールを使うことで、記事の閲覧に関する情報のトラッキングも可能になるそうです。
■最後に
今回リリースされたInstant Articlesと連動する記事のポイントをまとめると、以下になります。
・モバイル版Facebookで記事の読み込みが非常に早い
・高画質の画像の読み込みも早く、スマホを傾けることで左右にスクロールできる
・高画質の動画にも対応
・画像に音声キャプションを添付可能
・画像が撮影された場所の地図情報も表示される
現在、The New York TimesやNBC、Buzzfeedなど9社の海外メディアがInstant Articlesと提携しており、まずはiOS版のFacebookから導入されます。
こちらのページ下部にある「Contact Us」からInstant Articlesに関してFacebookにコンタクトを取ることができますが、日本の企業がパートナー契約できるかどうかは現時点では不明です。
まずは既存のパートナー企業と展開しながらフィードバックを集めていく方針のようですが、モバイル版Facebookで記事を読む際には、記事への推移の時間や動作の重さなどの問題点がありますので、一般ユーザーから見ても本格導入が待ち遠しいですね。
オウンドメディアに誘導するリンク投稿などにも間違いなく影響を与えることになりそうなので、引き続き「Instant Articles」の動向には注目です。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部