家入さんのネット選挙の本当の狙い。市民の声を聞く選挙運動とは?|ソーシャルメディアウィーク東京2014【まとめ2】

2014/02/21

『市民の声』がそのまま『政策』になるネット選挙運動


ソーシャルメディアウィーク ネット選挙 家入

現在開催されているソーシャルメディアウィーク東京2014の3日目より、今回の記事では『繋がる時代の新しい選挙活動 「家入選挙を総括する」』について、簡単にラボ向けにまとめました。


※ラボ編集部注:2016年7月現在に上記URLが残念ながら閲覧できないため修正をしました。


昨日ご紹介した8bitNewsの堀さんが語った『新しいメディア』に続き、ソーシャルメディアの新たなあり方について考えさせられる内容でした。





登壇者:


家入 一真さん 連続起業家


堀 潤さん 8bitNews CEO & Founder


松田 馨さん 選挙プランナー


高木 新平さん Context Designer


▼檀上で語る堀さん(左)・家入さん(右)


『受け手』を意識したネット選挙活動


家入さんは先の東京都知事選挙で、ネットの双方向性に目をつけ、SNSを活用して市民の声を集めそれらを元に政策を作るという、新しい形のネット選挙運動をおこないました。


また登壇者の皆さんは、SNSを使って情報を発信するだけではこれまでの選挙運動と変わらない、と指摘しました。


ネットの特性である『双方向性』を活用


・一方的にネットを使って演説情報などを配信するだけでは、広報機関としてのインターネット利用にすぎず、ネットである意味がない


・選挙の前にSNSアカウントを開設するのではなく、常日頃からコミュニケーションを取って考えを共有するべき


・こちらからの情報発信・リスクマネージメント(炎上防止など)ではなく、有権者の声を『受信』することに一番力を入れるべきだと考える


市民の『声』がそのまま政策になる


#ぼくらの政策というハッシュタグを使い、Facebook・Twitter上で市民から『なんでこうなの?』『もっとこうなってほしい』という声・要望を集める


 ⇒集めた声を120個の政策に落とし込む


 =市民の『声』がそのまま直接政策になるネット選挙活動



・政治を若年層の人々にもっと身近に感じてもらいたい


・本当は一つ一つの声に対して議論をしたい


『政治企業家』としての考え


東京都知事選は終わりましたが、今後も家入さんは『受け皿』としてネット運動を続けていく、と語りました。


120の政策の中には、ビジネスアイデアとなり得るものもあり、行政を介さず実現できそうなものに関しては取りかかっていきたい、とも続けました。



東京都知事選挙を振り返って


・何百万という票差が開いたが得票数は事前調査を上回った


・批判もされたが、それほどのムーブメントを起こすこともできた


今後の活動:『政治企業家』


・選挙後インターネッ党「新東京計画」を立ち上げる


▼『インターネッ党』より


・集まった120の政策はビジネスアイデアにあふれている


・落選した今でも行政を介さずに実現できるものがある。そのためにメディアを作るのも良い。


 =『政治企業家』として活動を続けていく


・社会問題を解決する過程で、新しいイノベーションが生まれるようになると良い


ラボ編集長コメント


ソーシャルメディアウィーク東京2014より、『繋がる時代の新しい選挙活動 「家入選挙を総括する」』をご紹介しました。


昨日ご紹介した堀さんの8bitNewsが実践する新しいメディアでも感じましたが、インターネットは横と横の繋がりだけでなく、一市民とより大きな組織が繋がる最適のツールになっています。


家入さんの『一市民の声が政策になる』という考えもそれを体現したもので、従来の選挙運動のあり方とはかけ離れていますが、SNSを活用することで実現しました。


特に若年層の投票率や政治への関心の低さが嘆かれる今、そういった人達に政治を身近に感じてもらう・『自分たちのための政治だ』と思ってもらうためにSNSを活用することに、またソーシャルメディアの新しい可能性が示されたように思います。




以上、『家入さんのネット選挙の本当の狙い。市民の声を聞く選挙運動とは?|ソーシャルメディアウィーク東京2014【まとめ2】』でした。


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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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